
基本情報
| 指定 | 国家級風景名勝区(第1次) |
| 省 | 陝西省 |
| 地図上の位置 | 陝西省、秦嶺山脈の北麓 |
| 山 | 秦嶺山脈 |
| 緯度・経度 | 34.5, 110.1 Google マップ |
| 見どころ | 五岳のうちの西岳 |
| 主な見どころ | 東峰、蒼龍嶺、長空桟道 |
| 最高地点 | 2,155 m |
| 周辺の都市 | 潼関、西安 |
| 周辺の景勝地 | 秦の始皇帝陵と兵馬俑 74km、臨潼驪山・秦兵馬俑風景名勝区 78km、驪山と華清池 81km、黄帝陵 143km、黄河壺口瀑布 188km 周辺を検索 |
| テーマ | 山、名山、断崖、山峰、道教、切手、ロープウェイ、ハイキング・登山、雲海・日の出 |
概要
華山は五岳のうちの西岳で、陝西省華陰(かいん)市、西安の東約100km、秦嶺山脈の北麓にそびえ、標高は約2155m。険しく雄大なことで知られる道教の名山で、「自古華山一条路」(昔から華山に登る道は一本だけ)といわれる。東・南・西・北・中の五つの峰があり、なかでも東峰、西峰、南峰が高い。東峰は日の出を見る場所、西峰は蓮の花のような形で最も美しく、南峰の落雁峰(らくがんほう)が最高峰である。
主な見どころは玉泉院(ぎょくせんいん)、青柯坪(せいかへい)、千尺幢(せんせきとう)、百尺峡(ひゃくせききょう)、蒼龍嶺(そうりゅうれい)、東峰、鷂子翻身(ようしほんしん)、長空桟道(ちょうくうさんどう)である。
1982年に国務院が指定した第1次国家級風景名勝区の一つである。
地図

主な見どころ
玉泉院:山の北麓にあり、ふつうはここから登り始める。道士陳摶(ちんたん)の修行の地と伝えられ、古い庭園と石の舟がある。
青柯坪:玉泉院から約6km登ったところにある平らな場所で、廟と宿がある。ここから先は道が険しくなる。
千尺幢と百尺峡:青柯坪の上にあり、岩を刻んだ非常に急な石段である。千尺幢はほぼ垂直で、百尺峡は両側の岩壁に挟まれた狭い裂け目である。
北峰(雲台峰):標高約1614m。四方は切り立っているが頂上は比較的平らで、北峰ロープウェイの山上駅がある。ここから蒼龍嶺に沿ってほかの峰へ向かう。
蒼龍嶺:北峰の先の細い尾根で、両側は深い谷になっている。唐の韓愈(かんゆ)はここで恐ろしさのあまり泣いたと伝えられる。

東峰(朝陽峰):日の出で知られる。隣に石楼峰と博台があり、博台には下棋亭(碁を打つあずまや)がある。

南峰(落雁峰):最高峰で標高約2155m。頂上には小さな池と多くの題刻がある。

西峰(蓮花峰):頂上の大きく割れた巨岩は、沈香(ちんこう)が山を斧で割って母を救ったという伝説と結びついている。
中峰(玉女峰):東峰・南峰・西峰の間にあり、玉女祠がある。秦の穆公の娘、弄玉(ろうぎょく)の修行の地と伝えられる。
華岳仙掌:東峰のそばの崖にある天然の筋模様で、巨大な手形のように見える。伝説では、巨霊神が黄河を通すために山を割ったときに残したものという。清代1680年の碑『関中八景』では第一景に挙げられている。

西峰の頂上には翠雲宮があり、近くに蓮花洞、巨霊足、捨身崖などがある。
西岳廟:華陰の市街にある。漢の武帝のときに創建され、後漢に現在の場所へ移された。歴代の皇帝が華山を祀った廟である。城壁に囲まれた敷地は長さ525mで、正殿の灝霊殿(こうれいでん)は間口7間、高い基壇の上に建つ。
歴史と文化
華山は五岳のうちの西岳であり、山岳を祀る習わしは古くからある。華陰の市街にある西岳廟は華山の神を祀る場所で、山上の道観とともに華山の人文景観をなしている。
古くは「華」と「花」が通じ、山の形が花に似ていることから名づけられたという説がある。山上の道観の多くは全真教に属し、玉泉院、都龍廟、鎮岳宮などがある。
五代から宋初の道士陳摶は華山に隠れ住み、彼にまつわる伝説や遺跡が数多く残る。
長い間、山に登る道は一本しかなく、険しい所は岩に刻んだ石段や鎖、桟道で通れるようにしていた。「自古華山一条路」の言葉はここから来ている。長空桟道のような崖の桟道は、岩壁に鉄の杭を打ち込み、その上に板を渡したものである。
金庸(きんよう)の武侠小説によって華山はさらに有名になった。『射鵰英雄伝』では天下の五人の達人が華山に集まって剣を論じ(華山論剣)、『笑傲江湖』は華山派と「君子剣」と呼ばれる掌門の岳不群(がくふぐん)を描く。
旅行案内
交通:華山北駅は鄭西高速鉄道にあり、西安北駅から高速鉄道で約30分。駅からバスかシャトルバスで華山遊客センターへ行く。
予約:チケットは実名制・時間指定の予約制。休日の枠はすぐに埋まるので早めに予約するとよい。
登山:遊客センターから景区のバスで北峰ロープウェイか西峰ロープウェイへ行き、ロープウェイで登るか、玉泉院から歩いて青柯坪、千尺幢、百尺峡を経て北峰へ登る。徒歩では4~5時間以上かかる。
五峰:北峰から蒼龍嶺、金鎖関を経て東峰、南峰、西峰、中峰へ行ける。
長空桟道:南峰の東側にある、崖に張り付いた狭い板の道。安全ベルトの着用が必要で、混雑時は長く待つ。
日の出:日の出は東峰で見る。夜のうちに玉泉院から登って夜明け前に着く人が多いが、山上に泊まる方法もある。
所要時間:ロープウェイを使えば1日で主な峰を回れる。徒歩なら1日以上みておく。
注意:山道は急な石段で、鎖の手すりがあり、体力を使う。凍結や雨・雪の日は一部区間が閉鎖される。休日はロープウェイも山道も非常に混む。
宿泊:山麓の華陰市街か玉泉院のあたりに泊まる。山上の峰々にも宿が少しある。
切手
1989年、中国郵政は特種切手T140「華山」4種を発行した。図案は西岳華山、華山原眺、千尺幢、蒼龍嶺。

1981年の普通切手、普21「祖国風光」の第2種は華山である。

2019年、中国郵政は2019-16「五岳図」の切手5種を発行した。日観晴曦(泰山)、太華清秋(華山)、融峰雨色(湖南の衡山)、恒塞積雪(山西の恒山)、二室争奇(嵩山)である。

2024年発行の2024-12「秦嶺」9種のうち第8図は、「西岳奇険」である。

写真:東峰の下棋亭:May Wung(CC BY-SA 4.0、ウィキメディア・コモンズ)
周辺
| 世界遺産 | 秦の始皇帝陵と兵馬俑 74km、大明宮 105km、興教寺塔 105km、崤函古道石壕段遺跡 134km |
| 国家級風景名勝区 | 五老峰 54km、臨潼驪山・秦兵馬俑風景名勝区 78km、合陽の洽川 82km、黄帝陵 143km |
| 5A級観光地 | 驪山と華清池 81km、大明宮観光景区 105km、大雁塔・大唐芙蓉園景区 107km、城壁・碑林歴史文化景区 107km |
| 4A級観光地 | 潼関古城 24km、豊図義倉 34km、永済市鸛雀楼景区 45km、永済市普救寺景区 48km |
| ユネスコ世界ジオパーク | 秦嶺終南山ユネスコ世界ジオパーク 115km |
| 都市 | 西安 110km |
| 全国重点文物保護単位 | 魏長城遺跡 8km、弘農楊氏家族墓地 9km、西岳廟 11km、横陣遺跡 14km |
| 国家地質公園 | 柞水鍾乳洞国家地質公園 132km |
| 自然保護区 | 桑園国家級自然保護区 95km、太寛河国家級自然保護区 113km、黄河湿地国家級自然保護区 119km、牛背梁国家級自然保護区 122km |