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乾陵

乾陵
乾陵の神道から北の梁山を望む。両側は第三の門闕の遺構
乾陵の神道から北の梁山を望む。両側は第三の門闕の遺構

基本情報

名称乾陵
乾陵
URLhttps://parkofchina.com/ja/qianling.html
指定全国重点文物保護単位(第1次、1961年)
国家5A級観光地(2024年)
省陝西省
地図上の位置陝西省咸陽市乾県、梁山
座標34.58, 108.21 Google マップ
見どころ山をそのまま陵とした唐の皇帝陵、神道の石刻、陪葬墓の壁画
主な見どころ神道の石刻、述聖紀碑、無字碑、六十一蕃臣像、章懐太子墓、懿徳太子墓、永泰公主墓
周辺の都市西安
周辺の景勝地臨潼驪山・秦兵馬俑風景名勝区、秦の始皇帝陵と兵馬俑、黄帝陵、華山、崆峒山
テーマ陵墓、宮殿・皇家庭園、像、石刻、岩画・壁画、博物館、文化・歴史

概要

乾陵(けんりょう)は唐の高宗・李治(628–683)と則天武后(624–705)の合葬陵で、陝西省咸陽市乾県(けんけん)の北、梁山(りょうざん)にあり、西安の北西約85kmに位置する。高宗は没した翌年にここに葬られ、則天武后が没すると、中宗が同じ陵に合葬した。二人の皇帝が一つの陵に眠るのは、中国の歴代帝陵でここだけである。乾陵は全国重点文物保護単位(第1次)であり、国家5A級観光地でもある。

唐の皇帝陵の多くは「山に因りて陵と為す」形式で、土を盛って墳丘を築かず、山の中腹に墓室を掘り込む。太宗の昭陵に始まる。梁山には三つの峰があり、北峰が最も高く、地下宮殿はその下にある。南の二つの小峰は東西に向かい合い、形が乳房に似ていることから乳峰と呼ばれる。それぞれの頂に門闕の遺構があり、陵域への入口となっている。陵園は都の長安城にならって造られ、もとは内外二重の城壁があった。内城は四方に門を開き、南門を朱雀門という。

神道は二つの乳峰のあいだから北へ朱雀門まで延び、両側には南から順に唐代の石刻が並ぶ。華表・翼馬・ダチョウが各一対、石馬と馬を引く人が五対、石人が十対である。翼馬は頭をもたげ翼を広げる。ダチョウは屏風のような石板に浮き彫りされている。唐の初めに西域からダチョウが献上され、当時は珍しい鳥であった。

石人の北には、神道をはさんで二基の大きな碑が向かい合う。西は述聖紀碑で、則天武后が高宗をたたえる碑文を撰し、中宗が書いた。七つの石を積み重ねた碑身から七節碑とも呼ばれる。東は則天武后のために立てられた無字碑で、文字が刻まれなかった理由には諸説ある。のちの参詣者が碑面に多くの題記を刻み、その中には金代に契丹小字で書かれたものもある。

さらに北へ第三の門闕を過ぎると、朱雀門の外の両側に六十一体の蕃臣像が並ぶ。高宗の葬儀に参列した周辺民族の首長や外国の使節で、背中にはもと国名と人名が刻まれていた。像の頭部はほとんど失われている。朱雀門の前には一対の石獅子もある。

陵域の周りには皇子・皇女・大臣の陪葬墓が17基ある。則天武后の死後、中宗は武后の執政期に非業の死を遂げた子や孫の名誉を回復し、乾陵に改葬した。発掘された5基のうち、最も重要なのは皇族の3基である。

  • 章懐太子墓:李賢(りけん、655–684)。高宗の第六子で則天武后の次男。皇太子に立てられたがのちに廃され、流刑地の巴州で没した
  • 懿徳太子墓:李重潤(りじゅうじゅん、682–701)。中宗の長男
  • 永泰公主墓:李仙蕙(りせんけい、684–701)。中宗の娘で、夫の武延基と合葬されている

李賢は皇太子のころ母との溝が深まり、『黄台瓜辞』(こうだいかじ)を作って楽工に歌わせた。「種瓜黃臺下,瓜熟子離離。一摘使瓜好,再摘使瓜稀。」(黄台の下に瓜を植え、瓜は実ってたわわに垂れる。一度摘めば残りの瓜はよく育つが、二度摘めば瓜はまばらになる)――摘み続けて瓜が尽きる様子に、母がわが子を次々と傷つけることをたとえ、武后が思い直すことを願ったのである。

3基の墓の墓道と墓室は壁画で埋め尽くされ、唐代絵画の重要な実例となっている。章懐太子墓の「馬毬図」は馬に乗って毬を打つ場面、「客使図」は朝廷の役人が外国の使者を迎える場面を描く。懿徳太子墓の「闕楼図」は宮城の闕楼を描き、唐代建築を研究する手がかりとなる。永泰公主墓の「宮女図」は器物を捧げ持つ宮女の列を描く。壁画の原物の多くは剥ぎ取られ、西安の陝西歴史博物館に収められている。永泰公主墓のそばには乾陵博物館があり、陪葬墓から出土した唐三彩や陶俑などを展示する。

乾陵の地下宮殿はいまも発掘されていない。墓道は1950年代に見つかり、入口は石材でふさがれ、継ぎ目には溶かした鉄が流し込まれていた。多くの研究者は、地下宮殿は盗掘されていないと考えている。

地図

梁山の主峰は北にあり、地下宮殿はその下にある。神道は南の二つの乳峰のあいだから北へ朱雀門まで延び、石刻、述聖紀碑と無字碑、蕃臣像はすべてこの区間にある。3基の陪葬墓は南東にある。
梁山の主峰は北にあり、地下宮殿はその下にある。神道は南の二つの乳峰のあいだから北へ朱雀門まで延び、石刻、述聖紀碑と無字碑、蕃臣像はすべてこの区間にある。3基の陪葬墓は南東にある。

地図上の位置:Mount Liang 1,049 m 梁山 1049m B2、Spirit way 神道 C4、Zhuque Gate 朱雀门 B3/C3、Wordless Stele 无字碑 B3/B4/C3/C4、Tomb of Crown Prince Zhanghuai 章怀太子墓 G5、Tomb of Crown Prince Yide 懿德太子墓 E7、Tomb of Princess Yongtai 永泰公主墓 F6。

© OpenStreetMap 寄稿者 · 地形 © Copernicus · 地図のクレジット

旅行案内

見学:南端の駐車場から神道を北へ歩き、石刻、二基の碑、蕃臣像を経て朱雀門へ。さらに梁山の主峰まで登れる。3基の陪葬墓は主陵の南東2〜3kmにあり、墓道と墓室に下りることができる。主陵と陪葬墓をあわせて一日の大半を要する。

交通:乾陵は乾県の町の北約6km。西安からは車をチャーターするか日帰りツアーに参加するのが一般的。


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本文は中国語です(文庫)。

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