五岳
五岳(ごがく)とは山東省の泰山、陝西省の華山(かざん)、湖南省の衡山(こうざん)、山西省の恒山(こうざん)、河南省の嵩山(すうざん)である。天柱山(てんちゅうざん)はかつて漢の武帝によって南岳に封じられ、古南岳とも呼ばれる。
道教の伝承では、それぞれの山に神が宿る。東岳は人の生死と貴賤をつかさどり、南岳は星辰と水中の生き物を、西岳は金属と鳥獣を、北岳は河川と四つ足の獣を、中岳は山川・土地と家畜をつかさどる。
伝説によれば、天地を開いた盤古(ばんこ)が死ぬと、その息は風と雲に、声は雷に、両目は日と月に、髪は星に、血は川に、肉は田畑に、皮膚は草木に、歯と骨は金属と石に、髄は真珠と玉に、汗は雨と露に、体の虫は民になり、頭と四肢は五岳になった。頭が東岳である。

三山
三山とはもともと、伝説で海上にあるとされた三つの仙山、蓬莱(ほうらい)、瀛州(えいしゅう)、方丈(ほうじょう)のことである。のちに中国の三大名山を指すようになった。
五鎮
五岳のほかに五鎮(ごちん、国を守る山)があり、合わせて十大名山という。五鎮は次のとおり。
- 東鎮:山東省臨朐(りんく)の沂山(ぎざん)
- 西鎮:陝西省隴県(ろうけん)の呉山(ござん、岳山とも)
- 南鎮:浙江省紹興の会稽山(かいけいざん)
- 北鎮:遼寧省北鎮の医巫閭山(いぶりょざん)
- 中鎮:山西省霍県(かくけん)の霍山(かくざん)
写真:華山:May Wung(CC BY-SA 4.0、ウィキメディア・コモンズ)

