ビザ

日本のパスポート(一般旅券)は、中国大陸にビザなしで30日まで入国できる(中国側の一方的なビザ免除で、現在は2026年末までの予定)。このほか多くの国の一般旅券も30日のビザ免除の対象で、ヨーロッパの大半の国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、カナダが含まれる。アメリカなど57か国の旅行者は、中国を経由して第三国へ向かう場合、ビザなしで最長240時間滞在できる。アメリカのパスポートで観光のためだけに中国を訪れる場合はビザが必要である。中国のパスポートを持つ人と、通行証を持つ台湾・香港・マカオの住民はビザが要らない。詳しくは中国のビザと入国を参照。
入国
パスポートの残存有効期間は、通常6か月以上必要である。外国人は入国時に入国カードを記入するのが一般的で(空港・港によってはオンラインや機械で事前に記入できる)、指紋の採取と顔写真の撮影がある。肉類、果物などの動植物製品は原則として持ち込めない。
支払い
中国大陸の都市では、日常の支払いはほとんどがスマートフォンで、支付宝(アリペイ)と微信支付(WeChat Pay)が使われる。どちらも現在は海外発行のVisa、Mastercardなどのカードを登録でき、パスポートで本人確認をすれば中国の銀行口座は要らない。アプリのインストールとカードの登録は出発前に済ませられる。少額の支払いは通常無料で、金額が大きいとわずかな手数料がかかることがあり、カード発行会社が海外事務手数料を別に加えることもある。
大きなホテル、空港、デパートでは国際カードが使えることが多いが、小さな飲食店、商店、タクシーはほとんどがスマートフォン決済か現金のみである。両替は空港や大手銀行ででき、銀行のATMの多くは海外のカードに対応している。
電話とインターネット
中国のSIMカードは空港で買える(パスポートで登録)。中国で使えるeSIMを出発前に買うことも、日本で使っているSIMで国際ローミングを使うこともできる。一部の海外のサイトやアプリ(Googleのサービスなど)は中国大陸では正常に使えないが、海外のSIMでローミングする場合は通常この制限を受けない。ホテルやカフェの多くにWi-Fiがあり、ログインにSMSで届く認証コードが必要なことが多い。
航空便
国際線は主に北京、上海、広州、深圳、成都、重慶、西安などの大都市に到着し、そこから国内線に乗り継ぐ。国内線の路線網は密で、航空券は航空会社のサイトや予約サイト・アプリで買え、パスポートで登録する。国内線の保安検査は厳しく、モバイルバッテリーは預け入れができず機内持ち込みに限られ、容量の表示がはっきりしていなければならない。
高速鉄道と列車
中国の高速鉄道網は全国に広がり、北京から上海まで約4時間半で、大都市の間では飛行機より便利なことが多い。切符は中国国家鉄路の公式サイト・アプリ12306(www.12306.cn)で買える。英語版があり、パスポートで登録できる。予約サイトでも買える。切符は記名式の電子チケットで、改札でパスポートを読み取らせるか、有人通路で確認を受ける。紙の切符を受け取る必要はない。
大きな駅では保安検査があり、繁忙期は行列が長い。駅は広く、一つの都市に駅がいくつもあることが多い(北京駅、北京南駅、北京西駅…)。どの駅かは切符に書いてある。切符は通常15日前に発売され、春節、メーデー(労働節)、国慶節の前後は非常に取りにくい。
市内の交通
大都市には地下鉄があり、標識や車内放送には英語もあることが多い。支付宝や微信の乗車コードで乗れるほか、1回券も買える。タクシーは流しを拾うことも、DiDi(滴滴)などの配車アプリで呼ぶこともできる。DiDiには英語画面があり、海外のカードが使える。運転手の多くは英語を話さないので、目的地の中国語名を見せるのがいちばん簡単である。
地図アプリ
中国大陸ではGoogle マップの情報が不完全で、位置もずれる。高徳地図(Amap)と百度地図が最も詳しく、バス、地下鉄、徒歩のルートも調べられる。高徳地図には英語画面がある。iPhoneのAppleマップは中国では高徳地図のデータを使っており、これも使いやすい。
宿泊
外国人客はチェックインの際、ホテルでパスポートを登録される。ほとんどのホテルは外国人を受け入れるが、一部の小さな旅館や民宿は受け入れられない。予約サイトには外国人の宿泊の可否が通常書いてある。
入場券と予約
人気の観光地や博物館の多くは実名での事前予約が必要で、数日前に予約しなければならない所もあり、繁忙期は枠が少ない。故宮博物院や中国国家博物館がその例である。外国人旅行者は通常パスポートで予約し、入口でパスポートを提示する。観光地のWeChatミニプログラムでしか予約できない所もある。
祝日
春節(1月下旬から2月中旬、年によって異なる)、メーデー(5月1日から約5日間)、国慶節(10月1日から約7日間)が三大連休で、観光地、列車、ホテルは非常に混み、料金も高い。清明節(4月上旬)、端午節(5月下旬から6月)、中秋節(9月から10月上旬)にもそれぞれ3日ほどの連休があり、都市近郊の観光地も混雑する。
基礎知識
- 通貨:人民元(元)。
- 時間:中国全土で北京時間(UTC+8)を使い、夏時間はない。
- 電圧:220V。コンセントは平たい2本ピンとハの字形の平たい3本ピンに対応するものが多く、丸い2本ピンにも対応するものも多い。
- 緊急電話:警察110、消防119、救急120。
- 水道水は飲用に適さない。ホテルでは通常、ボトル入りの水か沸かした湯が用意されている。
- 飲食店でチップを渡す習慣はない。
公式サイト
- ビザとビザ免除の対象国:中国外交部 領事サービスサイト、cs.mfa.gov.cn
- 通過ビザ免除と入国手続き:国家移民管理局、en.nia.gov.cn
- 列車の切符:中国国家鉄路 12306、www.12306.cn