Park of China

九寨溝

九寨沟
九寨溝の諾日朗瀑布
九寨溝の諾日朗瀑布

基本情報

指定ユネスコ世界遺産(自然遺産、1992年)
第1次の国家級風景名勝区「九寨溝・黄龍寺」の一部
5A級観光地
省四川省
地図上の位置四川省北部
山岷山山脈
緯度・経度33.1, 103.9 Google マップ
見どころ色とりどりの湖、滝、高山
主な見どころ諾日朗瀑布
野生生物ジャイアントパンダ
最高地点5,588 m
周辺の都市九寨溝(四川省)、広元、成都、蘭州(甘粛省)
周辺の景勝地黄龍 40km、剣門関と蜀道 179km、麦積山石窟 240km、青城山 240km、ジャイアントパンダ国家公園 251km
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テーマ山、雪山、渓谷、滝、湖、渓流、森林、動物、切手、紅葉、少数民族文化、チベット仏教、ハイキング・登山

九寨溝

九寨溝(「九つの村の谷」)は四川省北部、アバ・チベット族チャン族自治州の九寨溝県にあり、面積は約720km²。谷にあった荷葉、盤亜、亜拉、尖盤、黒果、樹正、則査窪、熱西、郭都の九つのチベット族の村にちなんで名づけられた。谷には鮮やかな色の湖、滝の群れ、石灰華の浅瀬が点在する。

本谷はY字形で長さ50km余り。三本の谷は日則溝(にっそくこう)、樹正溝(じゅせいこう)、則査窪溝(そくさわこう)で、樹正、諾日朗(だくじつろう)、剣岩(けんがん)、長海(ちょうかい)、扎如(さつじょ)、天海(てんかい)の六つの景区がある。よく知られた見どころは樹正群海、諾日朗瀑布、珍珠灘瀑布(ちんじゅたんばくふ)、熊猫海瀑布(ゆうびょうかいばくふ)、原始林、五彩池(ごさいち)、長海などである。

谷の半分以上は原始林で、その面積は3万ha近く、植物は2,000種を超える。脊椎動物170種、鳥類141種がすみ、うち17種が国の保護動物である。

1992年にユネスコの世界遺産リストに自然遺産として登録された。1982年に国務院が公布した第1次の国家級風景名勝区「九寨溝・黄龍寺」の一部でもある。

九寨溝の樹正群海
九寨溝の樹正群海

主な見どころ

樹正群海(じゅせいぐんかい):樹正溝にあり、十数段の湖が石灰華の堤で仕切られて階段状に連なる。水は上の湖から下の湖へあふれ、小さな滝が続く。樹正寨は谷のチベット族の村の一つである。

諾日朗瀑布:樹正溝の上端にあり、幅は約300mで、中国で最も幅の広い石灰華の滝の一つ。水量の多い時期には一面の白い幕となる。チベット語の名は「雄大で高い」という意味だという。

鏡海(きょうかい):日則溝の下流部にある。湖面が静かなときは森と山がくっきりと映る。

珍珠灘瀑布:日則溝の中ほどにある。水は広い石灰華の浅瀬一面に広がって流れ、その縁から水しぶきを上げて落ちる。

五花海(ごかかい):日則溝にあり、水の色がさまざまに変わる。湖底に倒れた木々は石灰華に覆われ、水が澄んでいるときに見える。

熊猫海と箭竹海(せんちくかい):日則溝の上端にあり、水は深い青で、周りは原始林である。熊猫海の下流に熊猫海瀑布がある。

長海:則査窪溝の奥、標高約3,100mにあり、谷で最も大きく最も深い湖。細長い湖面を雪山と森林が囲む。

五彩池:則査窪溝の長海の下方にある。小さく深い池で、石灰華と藻のために水がさまざまな色に見える。

黄龍の五彩池:黄龍溝の最上部、寺の近くにある黄龍最大の石灰華の池群。大小数百の池の水は黄緑から青まで色を変える。

黄龍寺(こうりゅうじ):黄龍溝の上部にある道教の寺。もとは前寺・中寺・後寺があり、いまは谷の奥の後寺が本殿として残り、谷の石灰華の池のそばに建つ。

臥龍海(がりょうかい):樹正溝にあり、深さは約20m。湖底に石灰華の堤があり、竜が水中に横たわるような形をしている。

長海には地表の流出口がない。雪解け水で満たされ、水は主に地下への浸透で失われる。

季節海(きせつかい):則査窪溝の道路沿いにある上・中・下の三つの湖で、一年のうちに水が満ちては干上がる。

地質と景観

九寨溝と黄龍の湖や滝の多くは石灰華(トラバーチン)の地形である。石灰岩の地層を流れる水は炭酸カルシウムを溶かし込み、流れが緩んで二酸化炭素が抜けるところで炭酸カルシウムが沈殿する。これが少しずつ積み重なって堤や浅瀬、滝となり、水をせき止めて湖をつくる。

水の色は深さ、湖底の石灰華、水中の藻によって決まる。水はカルシウムを多く含み、きわめて透明なので、色がはっきり見える。谷の湖はチベット語で「海子(ハイズ)」と呼ばれ、多くは標高約2,000〜3,000mにある。

谷の湖の一部は、山崩れや土石流が川をせき止めてできた。2017年8月8日、九寨溝県でマグニチュード7.0の地震が起き、景区は被害を受けて閉鎖され、一部の景観も変わった。その後、段階的に修復され、再開された。

黄龍の石灰華の池は長い谷に沿って連なり、石灰華と微生物の働きで上から下へと水の色が変わる。中国大陸を代表する石灰華の景観の一つである。

旅行案内

交通:九寨黄龍空港は両地の間にあり、九寨溝の入口へも黄龍へも車で1時間余りかかる。成都から高速鉄道で松潘(しょうはん)の黄龍九寨駅へ行くこともでき、黄龍には比較的近いが、九寨溝の入口まではさらに車で約2時間かかる。

予約:九寨溝は実名による事前予約制で、1日の入場者数に上限がある。繁忙期は早めに予約する。

九寨溝の巡り方:谷の中は景区の観光バスしか使えず、各停留所で乗り降りする。湖沿いには木道がある。多くの人はまず日則溝か則査窪溝の奥までバスで上り、そこから歩いたりバスに乗ったりしながら下っていく。

九寨溝の主な見どころ:則査窪溝には長海と五彩池、日則溝には五花海、珍珠灘、熊猫海、箭竹海、樹正溝には樹正群海と諾日朗瀑布がある。

黄龍:入口から五彩池までの木道は約4kmで、終点は標高3,500mを超える。ロープウェイで上り、歩いて下ることもできる。

所要時間:九寨溝は丸一日、黄龍は半日から一日。

季節:10月ごろの秋は色が最も美しく、人出も最も多い。夏は雨が多く、大雨のあとは一部が一時閉鎖されることがある。冬は静かで、黄龍ではロープウェイなどが休止することがある。

宿泊:宿の多くは九寨溝の入口近くの漳扎鎮(しょうさつちん)にある。黄龍の近くは少ない。

周辺:九寨溝・黄龍一帯には卡龍溝(かりゅうこう)、牟尼溝(むにこう)、畢棚溝(ひっぽうこう)、古爾溝(こじこう)などの景区もあり、時間に合わせて選べる。

注意:黄龍は標高が高いので、ゆっくり歩き、高山病に気をつける。団体ツアーでは土産物店や線香をたかせる立ち寄り先に注意する。

切手

1998年3月26日、中国国家郵政局は1998-6T「九寨溝」の切手4種を発行した。芳草海(50分)、五花海(50分)、樹正瀑布(150分)、諾日朗瀑布(150分)で、長海を描いた小型シート1998-6M(800分)も出した。

切手:九寨溝 切手:九寨溝

地図

九寨溝が北、黄龍が南にあり、約50km離れている。陰影起伏と100m等高線
九寨溝が北、黄龍が南にあり、約50km離れている。陰影起伏と100m等高線 © OpenStreetMap contributors · terrain © Copernicus · 地図のクレジット

写真:九寨溝の諾日朗瀑布:AlexHe34(CC BY-SA 3.0、ウィキメディア・コモンズ)、九寨溝の樹正群海:rheins(CC BY 3.0、ウィキメディア・コモンズ)

周辺

世界遺産黄龍 40km、都江堰 235km、四姑娘山と四川ジャイアントパンダ保護区群 238km、麦積山石窟 240km
国家級風景名勝区ジャイアントパンダ国家公園 251km
国家級風景名勝区九寨溝・黄龍寺風景名勝区 14km、白龍湖 166km、剣門関と蜀道 179km、龍門山 206km
5A級観光地官鵝溝景区 109km、北川羌城観光区 151km、汶川特別観光区 182km
4A級観光地川主寺鎮 45km
自然保護区王朗国家級自然保護区 24km、白河国家級自然保護区 32km、白水江国家級自然保護区 64km、雪宝頂国家級自然保護区 67km

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