文化遺産 22自然遺産 5
日本の世界遺産は27件(文化遺産22、自然遺産5)で、世界で11番目に多い(アメリカと同数)。点にカーソルを合わせるかタップすると名前が出る。リストの名前をクリックすると地図上に表示する。登録年順。
- 法隆寺地域の仏教建造物 奈良県の法隆寺一帯に約48棟の仏教建造物があり、一部は7世紀末から8世紀初めにさかのぼる、世界最古級の木造建築である。中国の影響を受けた仏教建築が日本でどう受け入れられ変わったかを示し、のちの日本の仏教美術に長く影響を与えた。
- 姫路城 兵庫県の姫路城は、17世紀初めの日本の城郭建築として最もよく残る例で、83棟の建物と高度に発達した防御の仕組みをもつ。機能と美しさを兼ね備えた木造建築の傑作である。
- 屋久島 屋久島は九州南方の島で、旧北区と東洋区の生物区の接点にある。屋久杉と呼ばれる古いスギを含め約1,900種・亜種の植物があり、この地域に独特の暖温帯の原生林が残る。
- 白神山地 白神山地は本州北部の道のない山岳地帯で、かつて北日本を覆っていた冷温帯のブナ林の最後の原生林が残る。森にはツキノワグマ、カモシカ、87種の鳥がすむ。
- 古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市) 古都京都の文化財は京都、宇治、大津の三市に分布する。京都は794年に中国の古代の都にならって造られ、19世紀半ばまで都であった。寺院、神社、庭園は日本の木造建築と庭園の発展を示している。
- 白川郷・五箇山の合掌造り集落 白川郷と五箇山は本州中部の山間の集落で、長く外の世界から隔てられていた。急な茅葺き屋根の合掌造りの家は、桑の栽培と養蚕で暮らした人々が建てたもので、日本のほかの地域には見られない。
- 原爆ドーム 原爆ドーム(広島平和記念碑)は、1945年8月6日の原子爆弾の爆心地近くで唯一倒れずに残った建物で、被爆したままの姿で保存されている。核兵器が初めて使われたことの証しであり、平和への願いの象徴である。
- 厳島神社 厳島神社は瀬戸内海の厳島にあり、島は古くから神道の聖地である。現在の社殿は12世紀にさかのぼり、建物は海岸に沿って並び、大鳥居が海中に立つ。建築と自然の景観が調和している。
- 古都奈良の文化財 奈良は710年から784年まで日本の都で、この時代に国家の統治の枠組みが固まり、日本文化が花開いた。仏教寺院、神社、発掘された平城宮跡は、当時の政治、宗教、文化の営みを伝える。
- 日光の社寺 栃木県の日光の社寺は、周囲の自然とともに何世紀にもわたって聖地とされてきた。建築と装飾の技巧で知られ、徳川将軍家の歴史と深く結びついている。
- 琉球王国のグスク及び関連遺産群 沖縄県にあるこの遺産群は、12世紀から17世紀の琉球王国を伝えるもので、城跡(グスク)、王宮、聖地を含む。城跡は当時の社会の構造を、聖地は珍しい古い形の信仰を今に伝える。
- 紀伊山地の霊場と参詣道 本州西部の森に覆われた紀伊山地で、吉野・大峯、熊野三山、高野山の三つの霊場が参詣道で結ばれ、古都の奈良と京都に通じる。自然崇拝に根ざす神道と仏教の融合、千年以上続く山岳信仰を映している。
- 知床 知床半島は北海道の北東部にあり、遺産の範囲は半島の中ほどから先端までの陸地と周りの海である。海と陸の生態系の相互作用の顕著な例で、流氷が豊かな食物連鎖を支え、海鳥、サケ、海生哺乳類の重要なすみかとなっている。
- 石見銀山遺跡とその文化的景観 石見銀山は本州南西部の島根県にあり、標高600mに達する山々に、16世紀から20世紀に営まれた大規模な採掘・製錬の跡と鉱山町が残る。輸送路と港も含み、銀の生産が東アジアの交易を動かしつつ、周りの森林と釣り合いを保っていたことを示す。
- 平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群― 岩手県の平泉は11世紀から12世紀に北方の政治の中心であった。中尊寺や毛越寺などの寺院と庭園、聖なる山の金鶏山を含む五つの資産からなり、仏教の浄土の理想を建築と庭園に表している。
- 小笠原諸島 小笠原諸島は東京の南の太平洋に三つの島群に分かれて30余りの島が並び、大陸と一度もつながったことがない。陸産貝類や植物を中心に固有種が多く、海洋島での進化の研究に重要である。
- 富士山―信仰の対象と芸術の源泉 富士山は本州中部の独立した火山で、しばしば雪をいただき、古くから巡礼の対象となり、画家や詩人に霊感を与えてきた。山とその周りの25の構成資産からなり、宗教と芸術の面での意義を映している。
- 富岡製糸場と絹産業遺産群 富岡製糸場は群馬県にある養蚕と製糸の施設群で、19世紀末から20世紀初めにつくられた。四つの資産は生糸生産のそれぞれの段階に対応し、日本が西洋から導入した技術と在来の技を組み合わせて、大生糸輸出国になった過程を示す。
- 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 九州や山口など主に日本の南西部にある23の構成資産からなり、製鉄・製鋼、造船、石炭産業の遺跡を含む。19世紀半ばから20世紀初めにかけての日本の急速な工業化を物語る。
- ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献― アルゼンチン、ベルギー、フランス、ドイツ、インド、日本、スイスの7か国にあるル・コルビュジエの17作品からなる国境を越えた連続資産である。20世紀の近代建築運動の新しい建築思想と、その世界への広がりを映している。
- 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 沖ノ島は九州の西岸から約60km沖にあり、宗像地方の関連する神社などとともに、聖なる島を崇める信仰の類いまれな例となっている。ほぼ手つかずの遺跡は4世紀から9世紀の祭祀の移り変わりを記録し、古代日本とアジア大陸との交流を映している。
- 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 九州北西部にあり、17世紀から19世紀の10の集落、原城跡、大聖堂からなる連続資産である。キリスト教が禁じられ、信者がひそかに信仰を続けた時代と、禁教が解かれたのちの信仰共同体の復活を映している。
- 百舌鳥・古市古墳群―古代日本の墳墓群― 百舌鳥・古市古墳群は大阪平野を見下ろす台地にあり、巨大な前方後円墳を含む49基の古墳からなる。3世紀から6世紀に支配層のために築かれ、古墳時代の社会の階層と土木技術を示している。
- 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島 日本南西部の琉球列島の4島、奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島にある約42,698haの亜熱帯林からなる連続資産である。長い隔離によって、アマミノクロウサギやヤンバルクイナなど固有種や絶滅危惧種が多く生まれ、森林の保全上の価値は高い。
- 北海道・北東北の縄文遺跡群 北海道南部と東北北部にある17の考古遺跡からなる。縄文時代の約1万年にわたって育まれた、農耕以前の定住生活とその精神文化を伝えている。
- 佐渡島の金山 佐渡島の金山は新潟県の海岸から西へ約35kmの佐渡島にあり、機械化以前のさまざまな金の採掘方法を示す三つの構成資産からなる。江戸時代の金の採掘と製錬の技術、そして鉱山の集落を伝えている。
- 飛鳥・藤原の宮都 奈良盆地南部の飛鳥と藤原は古代の二つの都で、中国の律令制にならった中央集権国家の成立を画した。19の構成資産には宮殿、官衙、仏教寺院、古墳が含まれる。